水虫にはラミシール!

エンペシドなどのイミダゾール系抗真菌薬

抗真菌薬にはいくつかの種類がありますが、抗真菌薬は作用の仕組みから大きく分けて3種類に分けられます。ポリエン系、アゾール系、キャンディン系がその3種類なのですが、イミダゾール系と呼ばれる抗真菌薬はこの中でもアゾール系に分類される物となります。このイミダゾール系は広範囲に強力な抗真菌作用を発揮するうえに耐性獲得が少なく、加えて真菌を撃退する真菌症室率も高いという極めて良好な性質を有しているのが特徴です。

仕組みとしては真菌のエルゴステロールの合成を阻害する効果があり、これによって真菌の増殖を防ぐようになっています。増殖を防いでしまえば症状は和らぎますし、次第に真菌の数が減っていって最終的には完治を目指せるという形になるわけです。もう少し分かりやすく説明すると、まず真菌が増殖をするにはエルゴステロールという物質を作る必要があります。

エルゴステロールは真菌の細胞膜を形成するために用いられる物質であり、真菌はこのエルゴステロールで作った細胞膜の内側に核を含む細胞内に必要な物質を保管するのです。ですがイミダゾール系抗真菌薬を使用するとそのエルゴステロールの合成自体が出来なくなるわけですから、結果として細胞膜そのものをつくることが出来ず、正常な形で増殖をすること自体が不可能となってしまうわけです。この「細胞膜を破壊する」という効果に対して「人の細胞膜も危険なのでは」と感じる人も少なくは無いのですが、このイミダゾール系抗真菌薬が人の細胞膜を破壊することはありません。

なぜならば人の細胞膜を構成するのにエルゴステロールが使われることは無いからです。人の細胞膜を構成する物質はコレステロールであり、イミダゾール系抗真菌薬がコレステロールを破壊したりすることはありません。エンペシドは最初のイミダゾール系の薬で、口腔内用があり膣錠など剤形が豊富です。医科向けのイミダゾール系抗真菌薬には軟膏、クリーム、液、口腔内用などいろいろな剤形がありますがスプレータイプはありません。